0歳育児

赤ちゃんの歯磨きトレーニング|歯科衛生士おすすめグッズとコツ

 

歯ぐきだけだった赤ちゃんの口の中。
それもかわいいけれど、小さな白い歯がちょこんと生えているのも、めちゃくちゃかわいい。

「育児書に書いてあるより、早い月齢で生えてきたけど大丈夫?」
「まだ生えてこないけど、遅すぎない?」
「いつから歯磨きトレーニングをしたらいいの?」

現役歯科衛生士歴15年の産後うつサバイバーママ(なんかややこしい…)が、あなたの不安を一刀両断します!

さくっと結論。
育児書なんて気にしない!!

赤ちゃんの歯磨きトレーニングの時期や仕上げ磨きの方法についてお答えします。


歯磨きトレーニングの時期と意味


基本的に歯磨きトレーニングを開始するのは、歯が生えてきてからでOK!
トレーニングというより、歯ブラシという物体は口に入れるものだと分かれば、第一関門突破です。


グリップ部分がしっかりしているのと、のどまで入らない長さの柄であることは必須条件です。
それからもっと大事なのが、ブラシ部分。
ラバー素材のものはおすすめしません!

というのも、確かにラバー素材のものの方が、赤ちゃんにしたら違和感は少ないでしょう。
ですが結局は、普通の歯ブラシで磨く練習をするのです。

その時になって、「これなんかちゃうんですけど!?」と、赤ちゃんが混乱してしまいます。
だったら最初から、歯ブラシの毛に慣れてもらった方が効率的!

歯磨きトレーニングスタート!

まずはママがお手本を見せよう

いきなり赤ちゃんに歯ブラシを持たせるのはNG
慣れ親しむのも結構ですが、トレーニング用の歯ブラシ=おもちゃという図式はいただけません。

まずはママが、自分の歯ブラシで歯を磨いているところを見せてあげましょう。
赤ちゃんが自分の歯ブラシを持てるようなら、持たせてあげてください。
口に入れなくても持っただけでえらい!ほめて!!

仕上げ磨きは毎回じゃなくてOK

歯が生えていると虫歯になってしまうのでは、と心配されるのはもっともです。
ですが、0歳児が虫歯になった症例なんて見たことがありません

唾液には汚れを洗い流す効果(自浄作用)があります。
赤ちゃんの口の中は唾液100%。
あまり神経質にならなくて大丈夫ですよ。

仕上げ用歯ブラシはワンタフトブラシ一択

仕上げ用の歯ブラシは売っていますが、はっきり言って子どもの歯に対して大きいです。
なので私は、娘の仕上げ磨きにワンタフトブラシを愛用しています。


矯正装置をつけていたり、歯並びがよくない部分をピンポイントで磨くのに適している歯ブラシですが、私はそれを仕上げ磨き用に使っています。

理由は単純。
ものすごく使いやすいから!
ちっさな歯のサイズにちょうどいいのでおすすめです。

というか、絶対にワンタフトブラシの方がコスパがいい!
同じくらいの値段を出すなら、機能面でも優秀なワンタフトブラシをおすすめします。

余談ですが、Ci(シーアイメディカル)は、歯科医院専売商品を扱っているショップです。
トレーニング用にご紹介した歯ブラシもワンタフトブラシも、同じCi商品なのでお墨付きです!

歯磨きトレーニングが上手くいかない…そんな時は

歯磨きの重要性を分かっていても、毎回嫌がって泣かれてら辛いですよね。
その気持ち、すっごく分かります。

むし歯にして痛い思いをさせたくないのに、毎回仕上げ磨きでギャン泣きされてしまう。
トレーニング用歯ブラシまで拒否されてしまったら、どうしたらいいか分かりませんよね。

でも安心してください。
仕上げ磨きで泣かない赤ちゃんの方が珍しいのです。
そんなときの解決法が、ちゃんとあります!

指にガーゼを巻いて磨く

昔からの手法ですが、これはかなりの確率で泣かれません。
だってママの指だもの。

市販のガーゼを適当なサイズに切って、人差し指に巻くだけ!
それを歯ブラシ代わりにして歯を磨きます。
巻きづらかったら少し水で湿らせると、指に巻き付きやすくなりますよ。

好きなもので気を引いてみる

好きな音楽を流したり歌ったり。
寝転がるのさえ拒否しているなら、テレビを見ながらだっていいし、鏡を見せながらなんてのもおすすめ。

可愛い歯ブラシを導入してみるのもいいし(単純に映える)、好きなキャラクターのシールを貼ってあげても喜びます。

あまりに嫌がるならまだ早いのかも

歯が生えたらむし歯のリスクが発生します。
でも、歯が生える時期ってものすごく個人差が大きいのです。

子どもの歯はAからEまで、全部で20本あります。
生後12か月の間に生えてくるのは、

①下のA…7カ月頃(2本)
②上のA…10か月頃(2本)
③上下B…12カ月頃(4本)

という順番です。
けれど私の娘は、生後7か月で上のAが生えていました。
うっすらと…白く見えるでしょうか?


つまり何が言いたいかというと、歯が生えていても赤ちゃんの発達が追いついていない可能性があるのです。

身体の発達というより、心の発達。
歯磨きへの恐怖心が何よりも先走って、ほとんどパニック状態になってしまう。

昔は押さえつけてでも仕上げ磨きをしましょうと言われていましたが、現在は違います。
無理やりでも虫歯にさせるよりはマシ?
本当にそうなのでしょうか。

子どもの頃に無理やり歯医者さんで治療をされた人が、大人になっても恐怖心が拭えず治療を受けられないケースを何人も見てきました。
中には歯磨きすらさせてもらえず、きちんと自分で磨けないままむし歯だらけの女の子も…。

「無理やり仕上げ磨きをしたら、歯磨きが嫌いになっちゃうのでは?」

だからといって、もっと大きくなるまで仕上げ磨きをしなくてもいい、という話ではありません。

大事なのは、あなたとあなたの赤ちゃんの歩調です。

歯磨きトレーニングはコミュニケーション

「今日は機嫌がいいから、歯磨きトレーニングやってみようか」
「もう眠たいね、今日はトレーニングしないでねんねしよっか」
「あとちょっとだけ仕上げ磨きしてもいい?」

赤ちゃんの様子を見ながら声掛けをして、歯磨きトレーニングを進めましょう。
何事もスモールステップです。

歯ブラシを持てた!口に入れられた!仕上げ磨きをさせてくれた!泣かずにできた!

もうそれだけでえらくないですか?
ほめたたえて拍手喝采です!



確かにむし歯は怖いです。
親の管理で防げることのできる病気です。

でも、だからこそ。

いつかお子さんが仕上げ磨きをさせてくれなくなった時、自分で進んで歯磨きができる子になるように。
ママであるあなたができることは、赤ちゃんに歯磨きは嫌なことではないと教えることが大事なのです。





 

ABOUT ME
透兎
小学1年生の娘を育てるアラフォーママ。 日々家事を手抜きをしながら、どうやったら自分の時間を確保できるか模索している。 『ママからママへ』で、我が子の赤ちゃんのイラストを透明水彩で描く🎁を受注してます。